木のおもちゃの魅力

 

じゅう樂 第12号(若夏号)より、お届けします。

今年1月に行われた「第1回ウッディ・ビエンナーレin沖縄」にて
準グランプリを受賞した木暮し工房主宰、横手道朗氏に
木のおもちゃの魅力について語っていただきました。

 そのインタビューをお届けします。 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


まず「ウッディ・ビエンナーレin沖縄」とはどんなイベントだったのでしょうか? 

横手: 全国的にも有名な組み木デザイナーの小黒三郎氏を中心に2年間の準備期間を経て
   開催したイベントです。
   内容はまず①プロアマ問わず公募による木の創作玩具のコンペ、
   そして②県内木工作家が参加した共同テーマ展、
   ここでは各作品を一般来場者へ展示即売しました。
   さらに③県内各地の小学校での子供向けワークショップの開催
   という3本柱で行いました。


 ■今年沖縄で第1回目が開かれた背景とその意義を教えてください。

横手: 小黒さんが2002年以降たびたび来沖し、県内の木工作家と交流をする中で、
  「木のおもちゃ専門の作り手が他県に比べて少ない」と感じていたそうです。
   そして小黒さんの「木のおもちゃ作りを拡げたい」との思いに引っ張られる
   ように実行委員会が立ち上がり、開催に至りました。

     確かにこれまで木の家具のコンペは毎年開かれていましたが、
   木のおもちゃに特化したコンペはありませんでした。そういう意味では
   ウッディ・ビエンナーレin沖縄が初めて開催されたことは、
   木のおもちゃに注目が集まる記念すべきことですし、
   2011年は沖縄における木のおもちゃ元年と言えると思います。


 ■小黒三郎さんは全国的にも有名ですが、小倉さんの取り組みについて教えてください。

横手: 日本における組み木デザイナーの第一人者であり、その名は海外でも
   知られています。糸のこを駆使して動物の親子や五月人形などまさに
   パーツとパーツが組み合わさる木のおもちゃを製作されていますが、
   そのデザインと技術には素晴らしいものがあります。
     
    また「木のおもちゃを使う楽しみだけでなく、
   デザインする楽しみ、作る楽しみを知ってもらいたい」との思いから
   小学校等で子供向けワークショップを全国的に展開されています。
   
    今でこそ「木育」という言葉が使われていますが、
   小黒さんはこういった活動に20年以上前から力を入れています。 


 ■横手さんが準グランプリを受賞された「気象予報士」とはどんな作品なのでしょうか。 
 
 
横手: 子供の頃夕方になると

   「あーした天気になあれ!」って
   
   靴や下駄を蹴り飛ばした記憶ってあるでしょ。
   履物が上を向いたら「晴れ」、ひっくり返ったら
   「雨」とか言って遊んだ記憶が。
   それを木のおもちゃで作ってみました。
   さらに改良して「今日の運勢占い」
   「恋愛占い」もできるようになりました(笑)。
   
   楽樹展でも展示しますので実際に見てもらいたいですね。




横手さんの考える木のおもちゃの魅力とは?

 横手:僕も子育てをしてきましたが、自然に還る素材だから子供に与えても安全だし、
   安心できる点かな。それと情緒にとってプラスになるだろうと思います。
   実証されているかどうかは別にして、優しく、穏やかに育った子供の根っこの
   部分には木のおもちゃとの触れ合いがあるんじゃないかな。
   そういう意味では教育にいいというよりは心にいい影響を与えていると思います。

    ただすべてが木でなくてもいいとも思っています。
   ゲームにも優れたおもちゃはあるだろうし、Legoみたいなプラスチックの
   おもちゃでも創造力を育むいいおもちゃはありますから。
   木であれば何でもいいというわけではなく、 デザインや遊び方を
   どう付け加えるか が大事なところ。そしてここが作り手側の腕の見せ所。
   プラスチックと木、 同じ面白いものがあるとすれば、木の方がいい。
   大事なのはいかに面白いもの、子供が喜ぶものを作るかということだと思います。

    それともう一つ僕が大切にしたいのが、子供が遊ばない時でも飾っておけて、
   大人も楽しめる、大人の鑑賞にも 堪えるおもちゃであるということ。
   つまり木のおもちゃを雑貨的な感覚で捉 えて製作しています。 



木のおもちゃに関する今後のイベントを教えてください

 横手: 僕の関わるイベントとしては、まず4/23(土)から
   楽樹展・5《木と友達になろう!おもちゃ展》が八重瀬町の
   木の工房楽樹(らっきー)で開催されます。小黒三郎さんの最新作の組み木も
   展示予定ですし、子供向けワークショップも開催予定です。
  
    また6/18(土)・19(日)には「木育グッド・トイキャラバンinゆっかぬひー」
   が沖縄大学を会場として開催されます。これは東京おもちゃ美術館から300点を
   超える木のおもちゃを取り寄せ、子供も大人も楽しめる「おもちゃ広場」を
   設けたり、県内木工作家による手作りおもちゃなどのワークショップを展開したり
   と、貴重な体験を親子で楽しめるイベントです。 
  
    最後に第2回ウッディ・ビエンナーレin沖縄は2年後の2013年に開催されます。
   この2年の間に沖縄の木のおもちゃをめぐる環境や状況が大きく変わり、
   広く認知されるよう尽力したいと思います。


琉球住樂としても木造住宅の担い手として積極的に「木育」や木のおもちゃに関する
 活動に関わって行きたいと思います。今日はありがとうございました。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


今回、インタビューに応じてくださった



※沖縄グッド・トイ委員会  http://okgoodtoy.ti-da.net/  
※日本グッド・トイ委員会  http://goodtoy.org/

「木育グッド・トイキャラバンinゆっかぬひー」に関しては
詳細が決まり次第、弊社ホームページまたはじゅう樂13号で紹介いたします。  



4/23(土)から開催されている、楽樹展・5《木と友達になろう!おもちゃ展》
の詳細は次の記事(★)、または木の工房 楽樹のブログ (★)をご覧下さい。 
0

    「木育」ってなに? 居ながらにしてできる「木育」のススメ ②

    「木育」の段階的な取り組み
     
    step 1: 触れる活動「触れ、感じる」

      自然素材としての木材の有する「暖かさ」や「やさしさ」に代表されるような
    感覚的な木材の良さについての認識を大人の押し付けではなく、五感を通じた
    楽しい活動を通じて持つことが重要です。
    これにより子供たちには「木材が好き」、「木材と仲良くしたい」といった
    気持ちが醸成され、木材の良さを体感的に理解した人間が育まれる。   

     
    step 2: 創る活動「造り、楽しみ、学ぶ」

      木工や日曜大工を通じた「ものづくり」は、
    日本の技術や文化の基礎になっているだけでなく、「ものづくり」を行う過程において、
    自ら考え、様々な障害を解決することから、
    創造的な思考で問題を解決できる人間を育てることになる。 

     
    step 3: 知る活動「知り、理解し、行動する」

      「ものづくり」を通して木材に対する興味や好奇心を喚起すると、
    これに応えるべくより木材に関する専門的な知識を求めることにつながる。
    さらには木材の利用と森林や環境、文化の関係を理解し、木材製品を選択、
    利用できる人間が育まれる。また環境に配慮した消費活動ができる人間の育成が期待できる。

     最後に人間と木との関係について面白いくだりに出合ったので紹介します。 
    「人間にとって木はなんだろう。その点で『人』と『木』を結びつけた
    『休』という漢字は実に示唆的である。人間が木のそばで心身を休める
    というのはほとんど本能的な行為であり、日々の営みを考えた時、
    それはとても大きなことに思える」(前後省略) 
    【しあわせのトンボ:人と木のつながり=近藤勝重】 毎日新聞2010年12月17日東京夕刊 より引用


     
    0

      「木育」ってなに? 居ながらにしてできる「木育」のススメ ①

      弊社が不定期発行し、お客様、イベントにお越し下さった方に通信している「じゅう樂」
       
      今回は「木育」を取り上げました。

      木育とは… 
       住環境の変化や、プラスチック製品の普及などにより、木製品が著しく減少しています。
      また日曜大工などで木と触れ合う機会も減ったことにより、その材料である木材からも
      疎遠になる傾向があります。
       
       さらに木材を使用する事=環境破壊のイメージか強くなってしまっていると思いますが、
      適切に管理された森林から伐採された木材を使うことは、森林の整備に貢献するだけでなく、
      地球温暖化防止や大気、水、土壌などの環境の維持に貢献することになります。
       
       木材の使用に関する認識が低い傾向が見られる中で、平成18年9月に閣議決定された  
      「森林・林業基本計画」において「木育(もくいく)」という呼称が使用され、
      これを推進することが明記されました。

       
      「市民や児童の木材に対する親しみや木の文化への
      理解を深めるため、多様な関係者が連携・協力しながら、
      材料としての木材の良さやその利用の意義を学ぶ、
      『木育』ともいうべき木材利用に関する教育活動を推進する。」
      平たく表現すれば、
      「木育」とは子供をはじめとするすべての人が
      『木と触れ合い、木に学び、木と生きる』取組みであり、
      これを通じて人と自然のつながりを意識し、
      主体的に活動できる豊かな心を育むことと言えます。

       
      体験としての学び  
       木造住宅の建築に従事し、日々木材と関わる者としての体験的な意見を
      お伝えしたいと思います。
      木材の加工、ペーパー掛け、塗装などの作業を通して感じるのは、
      木材には柾目、板目、赤身、白太、節、割れ、曲がりと個性があふれているということ。
      例えば外見は粗く、汚れていても、手を加えることによって思いも寄らぬ木目の美しさに
      はっとさせられる。磨けば磨くほど表情を変える木の姿に、人の本質をダブらせてみたり、
      塗装をすることによって生き生きとみずみずしくなる木目に、人の限りない可能性を
      感じたり…。 思いは木や木材にとどまらず、自分や周囲の人の来し方行く末を重ね合わせる
      ことで、木材に対してさらなる愛情を感じたりもするのです。

       
       居ながらにできる「木育」
       
        さて、木造住宅に住んでいる方は、居ながらにして「木育」を実践していると
       言っていいでしょう。住むことによって、日々目にする木材に二つとして同じものが
      ないことに気付き、なぜだか分からないけど 気持ちが落ち着いてリラックスしている
       自分を感じたり、夜寝ている間に木材が割れる音に驚いたり、それが木材の乾燥の過程で
      起こることだと知り、木は乾燥すればするほど強度が増すということへの理解に至る。
       
       家のメンテナンスをしたり、ちょっとした棚や踏み台を日曜大工で作るとすれば、
      いかに上手に、美しく、早く作れるかを試行錯誤しながら身につけることができる。
      木造住宅に住み、触れ合うことによって、自然と家や木材に愛着が湧き、木から森へ
      、森から山へ、山から環境へと興味、関心が広がる。結果的に人と自然とのかかわりに
      思いを馳せ、行動として環境に対して負荷の少ない(エコな)選択をするようになる。 
      きっとこんなことを考えて木造住宅を選ぶ方、選ばれた方は少ないと思いますが、
      副次的な効果として、居ながらにして「木育」を実践できるとすれば、
      これも木造住宅のいいところではないでしょうか。

      まだまだ続きます。
       
      次は『木育』の段階的な取り組みについてお伝えします。

      0

        見学会終了しました

        先日お伝えしたU様邸の見学会、無事終了致しました!










        見学会開催を承諾してくださった、U様と、ご来場下さった皆様、
        完成までご協力してくださった近隣の皆様へ、
        この場を借りて感謝申し上げたいと思います。
        本当にありがとうございました

        U様邸の詳細は作品集にアップする予定です。
        お楽しみに!
        0

          ブログを引っ越しました


          新着情報のページは、更新のしやすさからブログを利用させていただいています。
          これまでは、Bloggerを利用して更新してきたのですが、
          レイアウトのしにくさ、操作性があまり良くなかった為、

          いろいろと検討した結果、
          JUGEMに移動する事にしました。


          Bloggerと違い、少し広告が入ってしまうのですが
          ブログからもホームページに戻りやすいようになりました!(と思います)


          ホームページのアドレスは今まで通り、http://10raku.co.jp/で、
          新着情報のページのみ変わるので特にご不便をかける事は無いと思いますが、
          万が一、新着情報のページをお気に入りに登録してくださっている方が
          いらっしゃいましたら、お手数ですが登録の変更をお願い致します。


          これからもよろしくお願い致します。
          0


            Sun Mon Tue Wed Thr Fri Sat
                  1
            2345678
            9101112131415
            16171819202122
            23242526272829
            3031     
            << December 2018 >>

            ■Livos oil

            リボスオイル販売取次店 リボスオイルアメロス

            ▶リボスオイルについて

            大工さん募集!

            大工募集
            ▲クリック!多忙につき大工さんを募集しております。お問い合わせお待ちして居ります。

            Profile

            categories

            Archives

            Latest entries

            search this site.

            others

            mobile

            qrcode

            sponsor